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当院は、2021年7月に「太子病院」を引き継ぎ「医療法人三宅会 太子病院」として新規開設致しました。

スタッフと共に「地域に根ざした病院」となれるよう、日々地域医療に邁進しておりますが、まだまだ解決すべき地域医療の課題がございます。2019年から続くコロナ禍も、2023年5月に「２類相当」から「５類」へ移行されましたが、引き続き感染力も高く、地域医療にとっての大きな課題となっております。

様々な課題がありますが、日本の医療にとっての一番の課題としては、日本は世界に先駆け、超高齢社会に突入しているという構造的な問題があります。叫ばれて久しい2025年問題（団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる年で、社会保障費が一段と増加する）も、気付けばすぐそこまできております。また、今後更に厳しい2040年問題（高齢者数がピークを迎え、それと同時に生産年齢人口の減少が加速する）も控えております。それらを乗り越えるため厚生労働省は、「多様な就労・社会参加」・「健康寿命の延伸」・「医療・福祉サービス改革」への取り組みが必要になることを打ち出しております。

当院としても、「医療・福祉サービス改革」として、スタッフ教育やI T化により生産性の向上にとり組むと同時に、「多様な就労・社会参加」として、子育て世代などの就労もバックアップしていきたいと考えております。

また「健康寿命の延伸」として、健診・予防医学やリハビリテーションの拡充にも取り組み、疾病予防・重症化予防やA D Lの維持向上に力を入れていきたいと考えております。
もちろん、2040年を過ぎても高齢社会と生産年齢人口の減少という課題がなくなるわけではありません。日本の課題への対応を世界が注目する中、ここ太子町で2025年問題・2040年問題を乗り越え、その後も５０年・１００年と安定して地域医療を行える体制作りをしたいと考えております。

地域の方々に支えられてこその「太子病院」と考えております。スタッフ一丸となり、地域の方々が安心して受診していただけるよう、安全で良質な医療の提供を行なっていきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

医療法人三宅会 太子病院
院長　三宅　隆雄